事業紹介
ご挨拶
未曾有の超高齢社会を迎えているわが国で、総人口の漸減にもかかわらず脳卒中有病者は増え続けています。現在脳卒中はわが国の死因の第4位、寝たきりの原因の首位を占め、国を挙げて予防や治療、社会復帰に取り組む必要があります。そのために日本全体を網羅する精度の高いデータベースが求められます。
「日本脳卒中データバンク」事業は1999年に設立され、当初からインターネットを用いて患者個票を収集してきました。2015年に島根大学から国立循環器病研究センターに運営を移し、現状に見合った研究計画の更新や入力システムの改良を行いました。この四半世紀で30万件を超える臨床情報が蓄積されています。
これまでに収集した情報の参加施設へのフィードバックや、公的機関、学会、公益団体、企業等への情報提供を進め、参加施設の皆様による本情報に基づいた各種学術活動も行ってきました。近年では人工知能AIを用いた情報の解析など、新たな領域の活動にも積極的に取り組んでいます。今後も様々な形で本事業の成果を社会に還元できればと願っています。
この度、5年ぶりに書籍『脳卒中データバンク2026』を刊行いたしました。本書は2023年末までの29.4万例を基に解析されております。
あわせて、本書の発刊と時期を同じくして、日本脳卒中データバンクは一般社団法人化いたしました。今後は、より透明性が高く、利用しやすい体制の構築に努め、事業のさらなる発展と社会への貢献を目指してまいります。
日本脳卒中データバンク事業へのご協力に感謝申し上げるとともに、多くのご施設のご参加をお待ちしております。

2026年4月吉日
日本脳卒中データバンク 運営委員長
国立循環器病研究センター 副院長
豊田 一則
