日本脳卒中データバンク

事業紹介

ご挨拶

脳卒中は、わが国の死因の第4位、要介護性疾患の首位を占めています。患者の大半が高齢者であり、未曾有の超高齢社会を迎えているわが国における最重要疾患の一つです。わが国における本疾患の発症状況や診療実態については不明な点が多いため、合理的、経済的な疾病対策のためには、日本全体を網羅する精度の高いデータベースが求められています。

1999年に厚生労働科学研究として開始された「日本脳卒中データバンク」事業は、全国の脳卒中診療施設から、患者個票を用いた詳細なデータ収集を行い、現在までに15万例を超えるデータが蓄積されています。同事業は、日本脳卒中協会のデータバンク部門を経て、脳卒中を含む循環器病登録事業の一環として、2015年に国立循環器病研究センターに運営が移管されました。移管後は、データ収集項目の見直しとIT技術の発達に即応した収集システムの改良が行われてきました。

今後は、患者情報収集の継続・規模拡大と学術活動の充実はもちろん、参加施設へのフィードバックや公的機関、学会、公益団体等への情報提供、情報公開をさらに促進し、研究成果を社会に還元させて参ります。

脳卒中データバンク事業へのご協力に感謝申し上げるとともに、多くのご施設のご参加をお待ちしております。

2016年10月吉日

日本脳卒中データバンク 運営委員長

国立循環器病研究センター 病院長

 峰松 一夫